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転職のベテランが考える、『退職してから』転職する方法

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退職してからの転職はハードル高め

こんにちは、氷河期の住人です。

前回は『転職のポイント』について書かせていただきましたが、あくまで在職中の転職というのが前提でした。

『じゃあすでに退職している人、もしくはもうすぐ退職する人はどうするの?』

とお悩みのかたに、転職5回のベテラン(何度書いても悲しい言葉・・)が退職してからの転職について、経験を基にしながら書いてみます。

要点だけ先に説明しますと、以下3つです。

check!①収入の確保
②減免など各種手続き
③職業訓練をできるだけ活用

意外なところに落とし穴があったり、知らないと損な情報もあったり・・転職は奥が深いです。

とにかく要点さえ抑えておけば、最善の道は見つかるものです。絶望する前に行動です!

 

退職してからの転職-私の場合

わたしの転職は5回のうち会社都合(景気悪化での解雇)が2回、自己都合が3回です。
しかもこの2回とも、めちゃくちゃ景気が悪い時だったので本当に大変でした。

うち1回はまだ就職氷河期から雇用が回復していない状態、あと1回はリーマンショックです。

どちらも転職難易度はMAX、アリすら通す気がないくらい採用の門をガチガチに締めていました。
そんなケースは稀ですが、退職した時にまず何を考えるかについて紹介します。

突然解雇を言い渡されたらどうする?

突然解雇を言い渡される。あまり経験したことある人はいないかもしれません。

私は2回あります・・・。どちらも会社の業績悪化による整理解雇、わかりやすい言葉で書くと、リストラ(の一環)です。

解雇される手順

『1ヵ月後に解雇します』という通知書を頂きます。もしくは1ヵ月ぶんの給料をもらって即日解雇というパターンもあります。(労働基準法で決まっています)

使用者は、就業規則に解雇事由を記載しておかなければなりません。
そして、合理的な理由があっても、解雇を行う際には少なくとも30日前に解雇の予告をする必要があります。
予告を行わない場合には、30日分以上の平均賃金(解雇予告手当)を支払わなければなりません。予告の日数が30日に満たない場合には、その不足日数分の平均賃金を、解雇予告手当として、支払う必要があります。例えば、解雇日の10日前に予告した場合は、20日×平均賃金を支払う必要があります。(労働基準法第20条)。
さらに、労働者が解雇の理由について証明書を請求した場合には、会社はすぐに労働者に証明書を交付しなければなりません(労働基準法第22条)。

厚生労働省「労働契約の終了」

なので法律上、1ヵ月の猶予が与えられるのです。

えっ1ヵ月しかないの!?』と思いますよね?

・・・そうです、1ヵ月で次の会社を見つけて転職するなんて至難のワザなんです。だから初動がとても大事です。

退職前-退職直後にやること


解雇されたにしても、自主退職を決めたにしても、すぐ準備に入りましょう。まずやることをざっとまとめました。

check!・転職の準備をする
・失業中の資金源の確保
・手続きのリストアップ

転職の準備をする

すぐに転職の準備に入ったほうがいいと思います。特に景気が悪いときは間違いなく長期戦になります。(前回の記事が参考になると思います)

失業中の資金源の確保

収入もそうですが、支出を抑えるのがポイントだと思います。収入って、失業保険しかありませんから・・・

まず、無くても生活できるものは全て辞める、解約しましょう。

私がリーマンショックで解雇されたときにやったのは、

point・家賃:実家に帰って家賃0に
・ネット:実家に帰ってネット費用0に
・英会話教室:月謝制だったので辞めて0に
・生命保険:解約して費用0に(再就職してすぐ契約しました)
・車:ないと生活できないけど、実質1台封印
・散髪:¥4600→1000円カットに

これだけやって月10万円、支出を抑えました。

※既に家庭を持って大型の保険に入っている場合は注意してください。掛け金が上がる可能性があります

しかし嫁を連れて実家に帰ったのは、本当に自分が情けなくなりました。でも、それも生きるため、手段を選んでる場合ではないのです。

手続きのリストアップ

実は退職するだけなら、そんなにやることはありません。

しかし住んでる賃貸を退去して実家に帰る、とかだと手続きが一気に増えます。バタバタしないよう、事前にひとつずつ手続きや必要書類などを確認してリスト化すると漏れなくこなせます。

このリストの中に一つ加えておきたいことがあります。

『職業訓練の応募確認』です。後で説明しますが、職業訓練はメリット満載なので、失業したらぜひ行っていただきたいです。

退職直後にやること

退職日を迎え、いよいよ無職になったら、まず以下をやることをお勧めします。どちらにしてもやらなきゃいけないことですし、少しでも支出が減るならいいと思います。

  • 社会保険の任意継続手続(至急、退職後14日以内)
  • 年金と健康保険の免除/減免申請(年金は通りますが健康保険はまず無理です)

直近の

社会保険料x2 < 国民健康保険料

の場合は任意継続手続で保険料支払いが安くなります。退職して一番強烈な出費は健康保険料です。とんでもない額が来ますので、少しでも安くあがる方法を使いましょう。

年金については理由があれば支払を一時停止できます。止めても後から払うことが可能ですので、支出を抑えるときは止めておくことをお勧めします

職業訓練について

私も通いました、職業訓練。

職業訓練とは、失業した人が再就職するために様々なスキルを身に付けることができるものです。私も失業中に通って、スキルを身に付けました。(仕事で使う機会はほとんどなかったのですが・・)

しかしそれ以上に、この職業訓練制度はメリットが非常に大きいですので、じっくりと転職先を探したい場合、不況で転職活動が厳しい場合はぜひ行ってほしいのです。

メリットはこれだけあります。

point!・職業に特化した技術が身に付く(学校では習えないことがたくさんあります)
・基本的に『再就職優先』なので、面接など予定があれば休める→転職活動のジャマにならない
・企業からスカウトが来る
・日当が出る(500~600円くらい)
・自己都合退職でも訓練に行くと1ヵ月目から失業保険が出る
・条件によるが、訓練に通ってる間は失業保険の期間が延長される

これだけメリットがあって、デメリットなし。究極の再就職支援制度です。ちなみに私は訓練中に企業からスカウトが来まして、再就職できました。ものすごく簡単に再就職できました!

ただ注意点もあります。

notice!・6ヵ月の職業訓練は4,7,10,1月スタートが多いので、そこまで待たなくてはならないので注意です。
・職業訓練の入所試験の何日か前には無職でなければならない、という決まりもあります。

※詳細はハローワーク等に確認してください。

退職後の転職活動のポイント

先に退職すると、どうしても企業に足元を見られます。再就職が決まっても給料が下がって・・というケースもよくあります。

私も経験あります。そのとき私がやったのは、絶対に妥協してはいけないラインを設定する、ということでした。

まず生活するのに月どれくらいかかるか、というのを失業中に計算しました。その額を割ったら生活ができないからです。(車の維持費なども全部いれてくださいね。)

それにいくらかの上乗せをした額(貯蓄とかもいりますので)が妥協できないラインです。

それをもって面接に行きます。だいたい中途採用試験では基本給の交渉がありますので、それを伝えます。これでOKです。

転職マニュアルには『御社の規定に従う』って言うように書かれていますが、私は一度も言ったことがありません。ホワイト企業は希望額を伝えても大丈夫です。よほど相場より高い額を言わない限りは・・

低い給料で採用されても、また転職したくなるだけですから・・

内定が出たら?

おめでとうございます!内定です!

内定が出るとうれしいものです。喜びをかみしめたあと、下のチェックリストを確認してみてください。

check!・給与額は大丈夫?
・面接は2回以上あった?(役員はいた?)
・「できるだけ早く来てくれ」って言われた?

・・下2つは何なんだ?って思いました?

これ、ブラック企業の特徴なんです。とにかく人を使い捨てにするので、面接に役員は出てきませんし、面接に時間をかけたくないので1回で内定を出します。で、「早く来てくれ」です。普通は入社日はこちらのタイミングに合わせてくれるものですが、ブラックは「来週からでも」と、よく言います。

※ブラック企業の見分け方はこちらです
意外と知らない?転職時にブラック企業かどうか見分ける方法

退職している状態ですから早く行きたい気持ちはわかりますが、いったん落ち着いて考えましょう。ブラック企業に入っても、あまりいいことはありませんから。

補足

リーマンショック級に景気が悪い時に限って言いますと、あまり会社を選んでる余裕はないです。内定が出たらブラックでない限り、その会社にすぐ行ってください。就職活動の長期化は危険です。

おわりに

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

どうでしょうか、退職してからの転職活動のポイント、お役に立てたでしょうか?

退職すると一番問題なのはやはり収入なんです。そこを支出を削ってうまくやりくりする・・・というのがミソなんですね。できればそのタイミングで家の不用品をメルカリやリサイクルショップで売ってしまい、収入の足しにしたいところです。


~オススメ記事~

〇在職中の転職はこちらに書いてあります。

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〇転職で失敗しちゃった話、ご紹介します。

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