こんにちは、自分ではキャリアを上手く積めたと豪語する氷河期の住人だよ。
みなさん、キャリアを正しく積めてますか?

・・・確かに。後々にならないとわかりにくいので、不安になりますよね。
ということで、今回はキャリアを正しく積めなかった例をご紹介します。
実話なので失敗例の人が特定されないよう、めいっぱいぼかした表現をします。でも私が20年見てきた中には本当にこういう人が多いんで、たぶん特定できないと思います。
今から登場する彼はなぜ失敗したか?
結論から言うと、これだけです。
それでは実例を紹介します。

そう思ったかた、ただちに行動してください。取り戻せなくなりますよ・・・
就職氷河期の成功者としてスタートしたのに・・
目次(クリックできるよ!)
私はこれまで何回かご紹介した通り、就職活動に失敗して、フリーターから社会人人生がスタートしました。それはさておき、今回はこの人が主役です。
今回の主役(勝ち組?)を紹介
私の後輩、Aさんです。彼は私と違い、就職氷河期の真っ只中に就職を決めて卒業しています。
そのAさんの就職した会社を調べた限り、小さいながらもなんとか生き残ってるITベンチャーのような企業です。その会社で技術的な仕事をするところから、彼の社会人生活はスタートです。
大学卒業から約2年後、彼は早々に結婚をし、子供を授かり、それから間もなく注文住宅を建てました。

Aさんの家に数回遊びに行きましたが、家具や家電も充実してて、何不自由なく暮らしていることがよくわかりました。
車は新車のミニバンです。「子供の乗り降りがしやすいスライドドアを選んだ」とか、もうなんか別の惑星の話のように聞こえました。
今回の脇役(負け組?)を紹介
一方、もう一人の登場人物は私です。
先ほども言いましたが、就職活動に失敗。フリーターから社会人人生が始まりました。
フリーターから半導体の生産工場に就職しましたが、あまりのブラックさに試用期間で逃げました。その後、またもブラック企業に就職します。
Aさんが結婚したころ、ちょうど私はそのブラック企業にリストラされて無職でした。無職なのに結婚式で3万包むのはどうにも納得がいかなかったですが、しかたありません。
当時私の車は15万円で買った走行15万kmの今にも止まりそうなコンパクトカー。最後はコンビニで本当に止まって終わったんですけどね・・

なぜ2人に差がついたのか?
何がこの勝敗を分けたのでしょうか?私の実感ですが、Aさんが就職をつかんだのはこの2つかと考えています。
② コミュニケーション能力が高い
世はインターネット発展期。まさに多くのIT企業が出始めたところで、情報工学というのは時流に乗ってました。なので私のいた大学も、情報コースは確かに就職が良かったはずです。
もう一つはコミュニケーション能力。これだけは私が苦手なことなので、Aさんにはかないません。さらにコミュニケーション能力がある人はモテるので、うらやましい限りです。
そんなAさんは順風満帆、順調に仕事を続けます。
一方私はどん底から這い上がろうと再就職。とにかく上流工程でのキャリアを積むことに注力しながら転職を繰り返し、ステップアップしていきます。
・・・
そして20年近くたったある日、久々に話をする機会がありました。
気が付いたら逆転してる・・?
20年近くぶりに話をしてるうちに、住宅ローンの話から年収の話になりました。
そこで初めて知るAさんの年収・・・
なんと今の私の半分(とまではいかないくらい)。
・・・

いったいこれはどういう事でしょうか?
よくよく話を聞いていると、こんな実態が明らかになりました。
キャリアアップに失敗・・・何が悪かったのか?
実は勝ち組だと思っていたAさん。私はAさんの年収がいくらかよくわかっていませんでした。ただ単に勝ち組だと本気で思っていました。
就職氷河期に就職できた人って・・・
実は就職氷河期に内定が取れて就職できた少数の人も、それなりの給料をもらえる会社に入れた人は更にごく少数だということに気づきました。就職氷河期の人が転職を繰り返しているのは、これが原因とも言われています。
御多分に漏れず、小さい会社に勤めるAさんの年収はそんなに良いほうではなく、しかも昇給がわずかしかなかったようです。
「現状維持」は相対的に後退している
しかしAさんは真面目な性格で、転職も考えずにコツコツ働き続けました。小さい会社なので、そんなにスキルが必要な仕事ではなかったようです。
そして年収は頭打ちに・・・
私も経験していますが、ひどい会社は入社した時の給料のまま延々と働くことになります。
いい会社は年齢と共にスキルと経験(合わせて「キャリア」と呼びます)を積み、年収がそれに追随するはずです。定期昇給したり、役職手当もらったりしますよね?
周りの年収が上がっていってるのに現状維持では、相対的に後退していることになります。そしてその状況を変えるには、転職しかないはずなんですが・・・
その一方で「負け組」は何をしていたか
一方、負け組の私はひたすら上流工程(開発職)を目指し、超ブラック企業で体力の限界まで働いていました。
この時点でAさんの年収を超えていたようですが、そんな事全く気にする余裕もないくらい働いていました。
そして、ブラック企業で念願の開発職に就くことができました。設計よりも幅広い知識が求められる工程で仕事をし、キャリアアップを果たしました。
その経験をもってホワイト企業(「地方の優良企業」と呼ばれる会社)に転職。ここで年収が一気に上がって、今にいたります。
- キャリアアップするには、上流工程を目指すのが大事です。
2人の年収の推移
以前作った私の年収推移のグラフ(青)にAさんの推定年収推移(赤)を乗せてみました。ちょうど私が超ブラック企業に入社した時点(2006年)で逆転してるようです。
積極的に、そして「正しく」キャリアを積むことの大切さ
ここまで見て頂いたらもうわかると思います。ある程度キャリアが飽和した段階で次のステップに行かないと、後退してしまうのです。
① 業務から「仕事(知恵を使うこと)」がなくなり、「作業」ばかりになること
② 上流工程が今の会社にないこと
- 仕事と作業の違いについては、この記事を参考にしてください。
平均年収というのは年齢とともに50代まで上がり続けます。
ということは年収は上がり続けないといけないし、年収を上げるためにはキャリアを積み上げ続けないといけません。
そのためには小さい会社では限界があるので、転職しかないのです。
私も従業員10人くらいの町工場から製図要員としてスタートし、開発職を目指して転職を重ね、今は結果的に社員500人弱の会社にいます。
(社員数なんてどうでもいいのですが、これくらいの規模にならないと上流工程もないし、年収も希望通りもらえないものです。)
少し野心をもってキャリアを積んでみたら、きっといい方向に進みますよ!
今回の要点をおさらい
② キャリアを積んで上流工程を目指し、年収を上げていこう
おわりに
ここまで読んで頂き、ありがとうございました。
どうも「年収上げろ」って言葉に抵抗ありませんか? 私はかなりあります・・・

それでも私が「年収を上げよう」って言い続けてるのは、こういう理由です。
② 将来的に幸せになるには、やはりある程度お金が必要
結婚をし、子供を授かって・・Aさんが当たり前にやっていたことですが、実は私は結婚や子供にあまり乗り気ではありませんでした。
でも結婚して子供ができると、考えも変わってきます。「家族に人並みな幸せを与えるには、私が稼がないと」って思うようになりました。家族のためなら頑張ろうっていう気になるものです。
ただその時に、何も積み上げていないと「稼ぐ手段」がないんです。
そのためにもキャリアアップに奮起してみませんか?
そのとき相談に乗ってくれるエージェントのリンクだけ貼りますね・・・
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